私の強みは、事業会社の人事だけではなく、人材紹介会社でのキャリアアドバイザー、メディア営業と様々な立場からビジネスを経験したことだと感じています。
キャリアアドバイザー時代には、数多くの転職希望者に加え、幅広い業界の人事担当者と会う機会に恵まれました。この「個人」と「組織」の双方に向き合えた経験を通じ「人が活きる環境とは何か」を多角的に捉えられるようになりました。また、メディア営業として総合広告代理店を通じてクライアント企業に向き合っていた際には、限られた情報からであってもニーズや特性を読み解き、最適だと思われる提案を、スピード感を持って組み立てることを求められました。これは表に出ている要望だけでなく、本質的な課題を捉える思考力を磨くきっかけとなりました。
どちらも事業会社の人事の業務とはかけ離れているように見えるかもしれませんが、これらの経験があったからこそ、人財採用や育成の戦略を描くことが求められる際や社員から相談を持ち掛けられた際に、「問題の本質はどこにあるのか」「長期的な視点で見て社員と組織が活きるか」を自然と考えられるようになったと思っています。
社員が100人いればキャリアは100通りありますが、その多様性を活かせるかどうかが組織の成長を左右すると考えています。だからこそ、ひとりひとりの経験や志向を尊重しながら、事業戦略と接続したキャリア形成を支援することを重視しています。
そのためにはまず自身のスキルや強みを客観的に把握することが出発点であると考え、スキルを可視化する取り組みを行っています。本人による自己評価に加え、上長を含めた複数の先輩社員からの評価も行うことで、多角的な視点からスキルの現在地を把握することが可能となりますが、それだけでなく、誰に・どのタイミングで・どのような成長機会を提供すべきかを、会社として判断できるようになるとも考えています。
このスキル可視化の取り組みについては、スキルアップした社員の割合、成長スピードの変化などを定量的に検証していくことも想定しています。人財育成を「やりっぱなし」にせず、効果を測定し、改善を重ねていく。このサイクルを回すことで、ブランドエクスペリエンス・プロデューサーの育成スピードを高め、事業成長に直結する人財基盤を着実に構築できると考えています。
個人の成長と事業の成長が自然につながる状態をつくるために、人材の可能性を最大限に引き出し、それを組織の成果へと転換していく。その仕組みを磨き続けることが、人事の役目であり、やりがいだと考えています。そのために自らも成長を続けていくことは必須であると思っています。
専門領域の専門性をさらに深めることはもちろん、コーポレート部門の他部署の業務内容、さらには営業部門のクライアントの事業にも興味を持ち、少しずつで構わないのでインプットを継続していくこと。このことがコーポレート部門のメンバーとして「電通ランウェイ」がクライアントに価値提供できる方法なのではないかと思っています。
ヒューマンリソースマネジメント 部長
Eto
2019年電通ランウェイ入社。入社時から採用、教育・研修を中心に担当。現在は人事部長を務める。